やりたいことが不明ガクチカが書けない自己分析
「学生時代に頑張ったことが何もない」と悩んでいたAさんの話
サークルもバイトも長続きしなかった文系4年生。自己PRが書けず困っていたが、日常の小さな行動から強みが見えてきた事例。
相談に来た当時の状況
首都圏の私立文系大学に通うAさん(4年生・男性)。就活を始めたはいいものの、エントリーシートの「学生時代に力を入れたこと」が真っ白のまま2ヶ月が過ぎていました。
- サークルは入ったけれど半年でフェードアウト
- アルバイトは3つ経験したが、どれも半年〜1年で辞めている
- 「自分には、語れる経験が何もない」と何度も繰り返していた
本人が見落としていたこと
話を聞いていく中で、Aさんが本当に「何もしていない」わけではないことが見えてきました。
- アルバイトを3つ経験している時点で、少なくとも3回「新しい環境で覚え直す」経験をしている
- 飲食店のバイトを辞めた理由は、「作業のムダが多いのに改善提案が通らなかったから」
- 辞めた後も、次のバイト先では最初に「何を効率化できそうか」を観察する癖があった
本人にとっては「当たり前すぎて語る価値がないこと」でしたが、これは明確な行動パターンであり、業務改善への関心・新環境への適応力として十分に言語化できるものでした。
次の一歩として一緒にやったこと
- 過去3年間の行動を、良し悪しの評価をいったん脇に置いて時系列で書き出す
- 「途中で辞めた理由」をネガティブではなく「違和感を言語化した経験」として捉え直す
- 「効率化」「ムダ」に反応する自分に合いそうな業界(BtoB業務システム、業務改善コンサル、中小企業の事務改善など)を少数挙げる
結果
最終的にAさんは、業務支援ソフトウェアを提供する中堅SIerから内定を得ました。面接で話したのは派手な成功談ではなく、「3つのバイトで見たムダと、それを自分が放っておけなかった話」でした。
この事例から学べること
- 「頑張ったことがない」の多くは、「頑張った基準が高すぎる」か「自分の行動を評価していない」のどちらか
- 辞めた経験ほど語れる。続かなかった理由の中に、自分の価値基準が埋まっている
- 強みは「成果」からではなく、「反応するもの」から探した方が見つかりやすい