やりたいことが不明業界選び視野の広げ方
「やりたいことが分からない」まま就活を始めたBさんの話
理系学部で漠然と大学院進学も考えていたが就職に切り替えたBさん。やりたいことが見つからないまま動き始め、消去法と「嫌じゃないこと」で進路を見つけた事例。
相談に来た当時の状況
地方の私立大学・工学部に通うBさん(3年生・女性)。周囲が大学院進学と就職で割れる中、「院に進みたいほどの研究テーマもない、でも就職したい業界も特にない」と相談に来ました。
- インターンにも行ったことがない
- 志望業界を聞かれても「分からない」としか答えられない
- ネットで「自己分析」を検索しても、どれもピンと来ない
Bさんが陥っていた誤解
Bさんは「やりたいことが先に見つかってから、動き始めるべき」と思い込んでいました。これは多くの学生が陥るパターンで、実際にはほとんどの社会人が逆の順序、つまり「動いてから、だんだんやりたいことが分かってくる」という経路をたどっています。
また、「やりたいこと」は必ずしもキラキラした夢である必要はありません。
- 朝が弱いから、始業が早い職場は嫌
- 黙々と作業するのは苦ではないが、電話応対は疲れる
- 人と話すのは好きだが、数字を詰められるのは無理
こうした**「嫌じゃないこと」の輪郭**も、立派な進路選択の材料になります。
次の一歩として一緒にやったこと
- 「やりたいこと」ではなく「生活として嫌じゃない条件」を20個書き出す
- 学内の業界研究講座のうち、全く縁がなかった3業界に試しに参加
- 消去法で残った領域(製造業の品質管理・技術営業・公務員技術職)に3社ずつ応募
結果
Bさんは最終的に大手メーカーの品質管理職から内定を得ました。本人の言葉で印象的だったのは、「やりたいことは今も特にない。でも、毎朝これなら通えると思える会社を選べた」というもの。これはキラキラした志望動機ではありませんが、実は長く働く上で最も効く判断基準です。
この事例から学べること
- 「やりたいこと」は動き始めてから見つかることが多い
- 「嫌じゃない条件」を20個挙げる方が、「やりたいこと」1つを探すより圧倒的に早い
- 業界研究講座・合同説明会は、縁のなかった業界こそ行く価値がある