学歴コンプレックス中小企業視野の広げ方
「この大学じゃまともな会社に入れない」と諦めかけていたCさんの話
偏差値を気にして応募先を絞りきれなかったCさん。知名度ではなく「自分が伸びる環境」で会社を見たら選択肢が広がった事例。
相談に来た当時の状況
私立大学(偏差値40台)に通うCさん(3年生・男性)。就活サイトで有名企業ばかり眺めては「どうせ受からない」と落ち込み、手が止まっていました。
- 「この大学だと、まともな会社には入れないと思う」と何度も言う
- 親からは「できれば大手に入ってほしい」とプレッシャーを受けている
- 中小企業=ブラックという強いイメージを持っている
Cさんが見えていなかったこと
Cさんの視野には、日本の企業の99.7%が中小企業であるという事実が入っていませんでした。さらに、「中小企業=ブラック」という図式は情報の偏りによって形作られていることが多く、実際は以下のような会社が無数に存在します。
- 創業50年以上、BtoBで安定した取引先を持つ技術系中堅企業
- 業界シェアは小さいが、社内の風通しがよく裁量が大きい
- 大手の下請けではなく、大手が技術的に頼っているニッチトップ企業
Cさんが「まともな会社」と呼んでいたのは、テレビCMで見た会社でしかありませんでした。
次の一歩として一緒にやったこと
- 「有名かどうか」ではなく「3年後に自分がどう成長していそうか」で会社を選ぶ視点を導入
- 地元の商工会議所・ハローワーク・大学のキャリアセンター求人票の三つを3時間かけて眺める
- 気になった会社10社の決算情報・創業年・従業員平均勤続年数を一緒に調べる
結果
Cさんは最終的に、従業員80名ほどの産業機械メーカーから内定を得ました。知名度は低いものの、業界内ではシェア上位で、同世代の若手が少ないぶん入社3年目から現場責任者を任されるポジションでした。
入社後の報告では、「最初の半年は不安だったけど、自分の提案が普通に通る環境が面白い」と伝えてくれました。
この事例から学べること
- 「まともな会社」の定義を、他人(親・世間・SNS)から借りていないか確認する
- 知名度と働きやすさ・成長環境は別軸。BtoB・ニッチトップ・地方中堅には良い会社が多い
- 情報源をテレビCM・就活サイト以外に2つ以上持つと、選択肢は一気に広がる